Archive for the ‘交通事故・交通違反の刑事手続’ Category
大阪府の飲酒運転で勾留 保釈に強い弁護士
大阪府の飲酒運転で勾留 保釈に強い弁護士
Aさんは飲酒運転で大阪府警南警察署に逮捕・勾留されました。
Aさんは飲酒したことについては認めています。
弁護士は、証拠隠滅のおそれがないとして、裁判官に保釈を請求しました。
(この事件はフィクションです)
~保釈されるには~
保釈とは、保証金の納付を条件として、勾留の執行を停止し、被告人の拘禁状態を解く制度のことです。
勾留は、対象者の逃亡や証拠隠滅を防止するためのものであります。
そのため、身柄を拘束することなくとも保証金の納付によって、この目的が達せられる場合は保釈されます。
保釈には、3種類あります。
①必要的保釈、②任意的保釈、③義務的保釈です。
必要的保釈とは、以下の事由にあたらない場合に、保釈を認めなければならないというものです。
・死刑、無期または短期1年以上の懲役・禁固に当たる罪を犯したものであるとき
・前に死刑、無期または長期10年を超える懲役・禁錮に当たる罪について有罪の宣告を受けたことがあるとき
・常習として長期3年以上の懲役・禁固に当たる罪を犯したものであるとき
・証拠隠滅の疑いに相当の理由があるとき
・被害者等の身体・財産に害を加え、またはこれらの者を畏怖させる行為をする疑いがあるとき
・被告人の氏名又は住所が分からないとき
任意的保釈とは、必要的保釈に当たらない場合であっても、裁判所が適当と認めるときには保釈を認めるとするものです。
義務的保釈とは、勾留による拘禁が不当に長くなった時に、裁判所が請求又は職権で保釈を認めるとするものです。
弁護士は裁判所に対して保釈がなされるよう働きかけることが可能です。
例えば、対象者に証拠隠滅のおそれがないことを主張して必要的保釈を求めることが可能です。
また、保釈することの必要性・相当性を主張して任意的保釈を求めることも可能です。
もし交通事故・交通違反事件で勾留されている場合は、速やかに弁護士にご相談下さい。
保釈の働きかけを成功させるためには、迅速な対応が求められます。
あいち刑事事件総合法律事務所は、交通事故・交通違反事件をはじめとする刑事事件専門の法律事務所です。
保釈請求について経験豊富な弁護士が丁寧にご対応致します。
なお、交通事故・交通違反事件で大阪府警南警察署に逮捕されてしまった。
そのような場合には、弊所の初回接見サービスがおすすめです(初回接見費用:3万5400円)。
大阪府の無免許運転で逮捕 減刑に強いと評判の弁護士
大阪府の無免許運転で逮捕 減刑に強いと評判の弁護士
Aさんは、運転免許の更新を怠っていたにもかかわらず、車を運転していました(無免許運転)。
Aさんは、ある時人身事故を起こしてしまいました。
そのため、大阪府警東警察署に逮捕されました。
(この事件はフィクションです)
~無免許運転の判例~
無免許で運転することは道路交通法で禁止されています。
無免許で運転した場合には、3年以下の懲役または50万円以下の罰金になります。
また無免許で運転し、人身事故を起こした場合には、自動車運転死傷行為処罰法上、刑が加重されます。
今回は、無免許で運転した結果、事故を起こしてしまった事件についての判例をご紹介します。
■札幌地裁平成26年9月2日
被告人は、運転免許を受けることなく、自動車を運転していました。
さらに、てんかん発作による意識喪失によって、正常な運転に支障が生じる状態に陥りました。
その結果、対向車に衝突し、対向車の運転手に傷害を負わせました。
この事件について、裁判所は以下の通り判断しました。
・被告人は、持病の発作が起きる可能性があるということを十分に認識していたこと
・医者から自動車の運転を停められていたにもかかわらず、運転するに至ったこと
・被告人は無免許で、以前にも運転免許を取得した事実がなかったこと
・無免許運転について常習性があること
これらを理由に、被告人の責任は重大であるとして、懲役1年10か月に処すると判断しました。
ただし、この事件では
・被害弁償をしていること
・母親が被告人の社会復帰を支える旨の姿勢を見せていること
などを考慮して、若干減刑されているものといえます。
このように、交通事故・交通違反事件を起こしてしまった場合、様々な事情により減刑される可能性があります。
減刑を得るためには、迅速な対応が必要です。
そのため、交通事故・交通違反事件を起こしてしまった場合には、速やかに弁護士に相談してください。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、交通事故・交通違反事件をはじめとする刑事事件専門の弁護士事務所です。
減刑されないかお悩みの方は、ぜひ一度ご相談下さい。
また、大阪府東警察署に逮捕されている場合は、初回接見サービスがおすすめです(初回接見費用:3万5300円)。
大阪府の車検切れで逮捕 無罪に強い刑事事件専門の弁護士
大阪府の車検切れで逮捕 無罪に強い刑事事件専門の弁護士
Aさんは、車検を更新することなく自動車を走行していました。
その後、検問によって車検切れであることが発覚し、大阪府警此花警察署に逮捕されました。
まさか車検切れで逮捕されると思っていなかったAさんは、初回接見にきた弁護士に釈放されるようお願いしました。
(これはフィクションです)
~車検切れの罰則~
車検とは、「自動車検査登録制度」の略称です。
自動車などが法定された安全基準を備えていることを確認し、その所有権を公証する制度です
日本では、法律上、新車時を除いて2年に1回車検を受けることが義務付けられています。
受けるべき時期に車検を受けないで車を運転している場合には、罰則があります。
6か月以下の懲役または30万円以下の罰金です。
ただし、車検が切れていることを知らなかったのであれば、このような罰則を受けることはありません。
たとえ無車検運行の罪に問われても、不起訴処分・無罪になります。
このような主張を効果的に行うためにも、車検切れの容疑をかけられたら迅速に弁護士に相談しましょう。
迅速なご相談が釈放や不起訴処分・無罪等につながります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は車検切れ等の交通事故・交通違反事件に強い刑事事件専門の弁護士事務所です。
刑事事件に特化した弁護士が交通事故・交通違反事件における無罪獲得のご相談にも親身に対応致します。
お困りの方はぜひ1度ご相談下さい。
なお、大阪府警此花警察署に逮捕されている場合には、初回接見サービスがおすすめです(初回接見費用:3万5100円)。
愛知県の衝突事故で逮捕 釈放に強い弁護士
愛知県の衝突事故で逮捕 釈放に強い弁護士
Aさんは、車で走行中、愛知県内の交差点で自転車と衝突事故を起こし愛知県警中警察署に逮捕されました。
事故の起きた交差点はAさんが優先道路で、自転車側には一時停止の標識がありました。
Aさんは、接見に訪れた弁護士に対して「自分は悪くない」と釈放してもらえるよう求めました。
(この事件はフィクションです)
~自転車と道路標識~
当ブログでもすでに紹介した通り、6月より道路交通法が改正されました。
自転車運転者講習制度が導入されるなど、より慎重かつ丁寧な自転車の運転が求められます。
この制度の背景には、対歩行者事故による重大結果の発生を防止することがあります。
自転車は道路交通法上の「軽車両」にあたります。
そのため、自動車と同様、道路標識に従わなければなりません。
しかし、自転車は免許が不要で気軽に乗れるからか、自転車運転者の道路標識等に対する意識が低いようです。
平成23年に行われた警察庁の調査によると、3割近くが「一時停止を守らないこともある」「あまり守らない」と答えました。
これは全国の運転免許試験場で行われたものであるため、運転免許を持っていない人も含めるとより増えるものと思われます。
対自動車事故の場合は、自転車側にとっては大きなけが、あるいは生命を脅かしかねないものです。
自らの命を守るためにも、道路標識を確認し、安全に運転する意識を持ちましょう。
自転車側に違反があったとしても、あたかも車が悪いかのように見えるのが、自転車対自動車事故です。
十分にどちらに交通違反があるか判断される前に、逮捕されてしまう場合もあります。
そのような場合、弁護士なら釈放につながるアドバイスが可能です。
自転車との衝突事故を起こして逮捕されてしまった
そのような場合は、速やかに交通事故・交通違反事件に明るい弁護士にご相談ください。
迅速な対応が早期釈放につながります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、交通事故・交通違反事件をはじめとする刑事事件専門の弁護士事務所です。
専門的な知識を有する評判のいい弁護士が、親身にご対応いたします。
何かございましたら、ぜひ一度無料相談においでください。
なお、愛知県警中警察署に逮捕されてしまったときは、弊所の初回接見サービスがおすすめです(初回接見費用:3万5500円) 。
大阪市の危険運転致傷事件で逮捕 勾留の弁護士
大阪市の危険運転致傷事件で逮捕 勾留の弁護士
Aさんは車線変更を繰り返し、後続車がAさんの車を追い抜くことを妨害しました。
この結果、Aさんは後続車と衝突し、危険運転致傷罪で逮捕されました。
現在は、大阪府警大淀警察署で勾留されています。
(この事件はフィクションです)
~通行妨害事故の判例~
自動車運転死傷行為処罰法では、危険運転として6項目を法定しています。
法定された危険運転によって、人を負傷させた場合には15年以下の懲役、死亡させた場合は1年以上の有期懲役になります。
今回は中でも、通行妨害による事故の判例をご紹介します。
■東京高判平成16年4月15日
被告人は、自動車を運転中、被害者運転のV車に追い抜かれたことが面白くありませんでした。
被告人は加速してV車を追い抜いて、その前に出た後も、後方からあおってくるA車を前に出さないように走行しました。
その際に、ウインカーを出すことなく車線を変更したため、A車に衝突しました。
A車はその衝撃で対向車に衝突し、対向車の運転手にけがを負わせ、その対向車は歩行者を巻き込み歩行者が死亡しました。
被告人はV車のあおり行為をやめさせようとして、このような行為にでていました。
しかし、裁判所は、
・V車に衝突を避けるためブレーキをかけさせており、V車の安全な通行を妨げることを目的としていたことは明らか
・著しく接近していたV車の直前で進路を変更したものであることが認められる
として危険運転致死傷罪(通行妨害)にあたるとしました。
そして、
・制限速度を30kmも超える高速度で行われたこと
・極めて無謀且つ危険な運転であること
・事故により1名死亡していること
・被告人が事故後逃走し、さらに運転開始直前まで相当量摂取していたこと
などを理由に、被告人の責任は重いものとして、懲役7年に処すると判断しました。
通行妨害をはじめとする危険運転致死傷罪により勾留されたときは、速やかに交通事故・交通違反事件に明るい弁護士にご相談下さい。
勾留を阻止し、早期釈放を勝ち取るためには、事故後の迅速な対応が重要です。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は交通事故・交通違反事件をはじめとする刑事事件専門の法律事務所です。
危険運転致死傷罪等の刑事弁護で評判のいい弁護士が丁寧かつ分かりやすくご対応いたします。
なお、大阪府警大淀警察署に勾留されている場合には、初回接見サービスがおすすめです(初回接見費用:3万4700円)。
名古屋市の免許偽造罪で逮捕 保釈の弁護士
名古屋市の免許偽造罪で逮捕 保釈の弁護士
Aは、偽造公文書行使罪で愛知県警中警察署に逮捕され、現在勾留中です。
自動車検問の際に偽造免許証を提示した結果、運転免許証を偽造していることが発覚したということです。
Aは、早期保釈を求めています。
(これはフィクションです)
~偽造免許証の提示について~
運転免許証を偽造した場合、有印公文書偽造罪という犯罪になります。
有印公文書偽造罪は、1年以上10年以下の懲役となります。
また、偽造した公文書を行使した場合には、偽造公文書行使罪にあたります。
偽造公文書行使罪もまた、1年以上10年以下の懲役となります。
それでは、偽造した免許証はどの段階で「行使」にあたるのでしょうか。
偽造免許証を携帯して運転した段階でしょうか、それとも偽造免許証を警察官等に提示した段階でしょうか。
それについて判断した判例をご紹介します。
■最高裁昭和44年6月18日判決
被告人が普通自動車を運転した際に、偽造免許証を携帯していた事実に対して
・偽造公文書行使罪は、公文書の真正に対する公共の信用が具体的に侵害されるのを防止するものであること
・この趣旨からすると、「行使」というためにはその内容を他人が認識できる状態になければならないこと
から、自動車を運転する際に偽造免許証を携帯したにすぎない場合には、偽造公文書行使罪にはあたらないとしました。
■最高裁昭和52年4月25日決定
本決定では、被告人が警察官に偽造免許証を提示した事実に対して
・警察官によって運転免許証自体は真正に作成されたものであること
・被告人が運転免許を受けたものであると誤信させるに足りる外観を具備していたこと
から、偽造公文書行使罪にあたるとしました。
両判決をまとめると、次のように理解できます。
偽造運転免許証を携帯するのみでは「行使」に当たりません。
しかし、偽造運転免許証を提示すると「行使」に当たります。
運転免許証の偽造自体犯罪ですが、それを提示して罪を重ねないように注意しましょう。
あいち刑事事件総合法律事務所では、無免許運転や運転免許証偽造事件についてのご相談も随時承っております。
交通事故・交通違反事件をはじめとする刑事事件専門の弁護士が保釈を得られるよう尽力いたします。
なお、愛知県警中警察署に逮捕・勾留されている場合は、初回接見サービス(初回接見費用:3万5500円)がおすすめです。
大阪市の居眠り運転で逮捕 罰金の弁護士
大阪市の居眠り運転で逮捕 罰金の弁護士
Aさんは、数日の過労もたたり、居眠り運転をしたことが原因で事故を起こしてしまいました。
Aさんは、過失運転致死傷の容疑で大阪府警曽根崎警察署に逮捕されました。
(これはフィクションです)
~居眠り運転の罰則~
今回は居眠り運転の罰則についてご紹介いたします。
居眠り運転をした場合、安全運転義務違反及び過労運転禁止違反にあたることが考えられます。
まずは、安全運転義務違反についてご紹介いたします。
自動車の運転手には、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない義務があります。
これが、安全運転義務です。
この義務に反した場合、3か月以下の懲役または10万円以下の罰金になります。
次に過労運転禁止違反についてご紹介いたします。
道路交通法66条では、過労により正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない旨が定められてます。
これに違反すると、3年以下の懲役または50万円以下の罰金になります。
さらに、居眠り運転により事故を起こし、他人に怪我等を負わせた場合には過失運転致死傷罪の適用もあります。
同罪は、7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金です。
近年問題になっているように、居眠り運転は重大な死傷事故を誘発するおそれのある危険なものです。
そのため、このように重大な罰が定められているものです。
疲れている時や睡眠不足の時は決して運転しないようにしましょう。
眠気を覚ますためには、脳に酸素を送ることが必要です。
そのため、降車して新鮮な空気を取り入れたり、軽い運動をして血行を良くすることが効果的です。
降車するのが難しい場合は、ガムを噛むことも脳への血流改善に効果があるということです。
また、仮眠をとることは最も効果的ではありますが、目覚めてすぐの運転は避けましょう。
居眠り運転で逮捕された、あるいは赤切符が切られてしまった。
そのような場合には、速やかに交通事故・交通違反事件に明るい弁護士にご相談ください。
あいち刑事事件総合法律事務所は、交通事故・交通違反事件をはじめとする刑事事件専門の弁護士事務所です。
居眠り運転のご相談についても、経験豊富な弁護士が丁寧・迅速にご対応致します。
なお、大阪府警曽根崎警察署に逮捕された場合には、弊所の初回接見サービスがおすすめです(初回接見費用:3万3900円)。
大阪市の高速道路で衝突事故 示談の弁護士
大阪市の高速道路で衝突事故 示談の弁護士
Aさんは、朝6時ごろ雨の中、阪神高速道路を車で走行中、路肩に停止していた車両と衝突事故を起こしてしまいました。
大阪府警曽根崎警察署によると、事故原因は、Aさんの居眠り運転でした。
Aさんの妻は、被害者との示談を求めて弁護士事務所に相談することにしました。
(この事件はフィクションです)
~高速道路での交通事故~
高速道路は、運転に慣れた人であるほど歩行者や信号も無く運転しやすいと言われます。
しかし、運転のしやすさは、漫然とした運転につながりやすいため、大きな危険性をはらんでいます。
また梅雨時は雨で視界も悪くなりやすく、また道路状況も不安定になりやすいため非常に危険です。
高速道路での衝突事故の特徴として多いものは
・中央分離帯を突破
・逆送
・停車している車や、降車してその近くにいる人に衝突
・車外に放り出される
・渋滞最後尾に追突する
などです。
なかでも、高速道路の死亡事故の2割弱が停車している車や降車してその近くにいる人に衝突することだそうです。
もしアクシデントで停止してしまったら、
・むやみに歩き回らない
・後続車に合図(ハザード、発煙筒、三角板)をする
・安全な場所に避難にする
これらに注意して、身を守りましょう。
高速道路の交通事故は、直ちに大事故になる可能性が高いです。
大きな交通事故であればあるほど、弁護士による示談が重要になります。
もし高速道路上で衝突事故を起こしてしまった場合は、速やかに交通事故・交通違反事件に強い弁護士に相談してください。
あいち刑事事件総合法律事務所は、交通事故・交通違反事件をはじめとする刑事事件専門の弁護士がご対応させていただきます。
高速道路上の交通事故事件に明るい弁護士が示談に対応します。
なお、大阪府警曽根崎警察署に逮捕された時は、ぜひ弊所の初回接見サービス(初回接見費用:3万3900円)をご利用ください。
名古屋の衝突事故で逮捕 刑事裁判に強い弁護士
名古屋の衝突事故で逮捕 刑事裁判に強い弁護士
Aさんは、車を運転して仕事に向かう際、直進する対向車との衝突事故を起こしてしまいました。
Aさんの車は、青信号の交差点を右折するところでした。
Aさんを逮捕した愛知県警中村警察署によると、Aさんは「遅刻しそうだったので急いでいた」と供述しています。
(フィクションです)
~右折車と対向直進車の衝突事故の事例~
今回は、右折車と対向直進車の衝突事故で右折車のドライバーの過失が問題となった事例を取り上げたいと思います。
■仙台高裁平成5年2月1日
事故が発生したのは、交通整理の行われていない交差点でした。
被告人車両が時速15キロないし18キロで右折しようとしたところ、時速70キロないし80キロで進行してきた対向車が被告人車両の左後端に衝突しました。
仙台高裁の判決を要約すると、
「被告人が対向車を認めた時点で同車の動静を注視するとともに、同車の接近にもかかわらずなお安全に右折できるか否かを確認すべきである。
そうすれば、対向車が高速度で接近することも認識できると考えられるから、対向車が通過するまで進行を一時的に差し控えて事故を回避すべきである。」
ということになります。
結論として、右折車側の過失を認めました。
■富山地裁高岡支部昭和47年5月2日
事故が発生したのは、T字型の交差点でした。
被告人車両が時速約20キロで右折した際、対向車線上100メートル以上離れた地点から制限速度オーバーの時速100キロで走行してきた対向車と衝突しました。
富山地裁は、
「右折車としては、直進車が制限速度内又はそれに近い速度で進行することを前提に、
・直進車と衝突する危険のある範囲内の前方の状況を確認
・その範囲内に進行する直進車の避譲
をすれば足りる。
制限速度をはるかに超える速度で進行する車両等のあることに気付かない場合にまでそれを予想して前方の状況を確認し、全ての直進車を避譲すべき注意義務はない」
と判断しました。
結論として、右折車側の過失を認めませんでした。
~まとめ~
上記のいずれの事例も、対向車が制限速度を時速30キロないし40キロオーバーしているという点は共通していました。
仙台高裁判決では、それでも被告人の過失を認めています。
ですから、右折する場合には、時速40キロ程度のスピード違反車両がいることも想定して、注意しながら右折する義務があると言えそうです。
もっとも、上記の各事例は、道路の形状などから被告人が対向車の存在を事前に認識できていたかというで異なっていました。
その結果、仙台高裁と富山高裁の出した結論は、異なるものになりました。
右折車側の過失の有無を判断する場合、この点は重要だと言えそうです。
交通事故事件における過失認定は、ほんのわずかな事実の違い・主張の違いが結論を左右します。
交通事故事件で刑事裁判を闘う際には、ぜひ交通事故・交通違反事件に強い弁護士にご相談下さい。
愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所は、刑事裁判にも強い刑事事件専門の弁護士事務所です。
なお、愛知県警中村警察署に逮捕されているという場合には、警察署に弁護士を派遣する有料サービスもあります(初回接見費用:3万3100円)。
愛知の交通事故事件で逮捕 懲役に強い弁護士
愛知の交通事故事件で逮捕 懲役に強い弁護士
Aさんは、自動車同士の交通事故事件を起こしたとして、愛知県警中川警察署で取調べを受けています。
同署によると、Aさんは青信号を右折する際、直進してくる対向車を見落としたために、交通事故事件を起こしたそうです。
弁護士に対してAさんは「対向車があんなに早く交差点に到達するとは思わなかった」と話しています。
(フィクションです)
~交通事故の3大典型パターン~
皆さんは、よく発生する交通事故のパターンを知っていますか?
大体想像はつくかもしれませんが、正確に知っているという人は少ないと思います。
警察庁がまとめたデータによると、平成24年中に発生した事故形態の3大パターンは、
・追突事故(人身事故全体の34.8%)
・出会い頭事故(人身事故全体の25.3%)
・右左折衝突事故(人身事故全体の13.0%)
です。
~右折車と対向車の衝突事故~
今回は、このうち右左折衝突事故、特にその典型例である、右折する自動車と直進する自動車が衝突する交通事故に注目してみましょう。
ご存知かもしれませんが、道交法では、右折車は直進車及び左折車の進行を妨害してはならない旨を定めています。
そのため、右折車と直進車が衝突した場合、原則として、右折車のドライバーには注意義務違反(過失)が認められることになります。
一方で、例外的に右折車に事故を起こした過失がないとされている場合もあります。
例えば、直進車が通常予測できないほどの速度超過をして進行してきた場合には、右折車の過失が否定されることがあります。
この場合、右折車のドライバーは、過失運転致死傷罪などには問われません。
もっとも、直進車がひどいスピード違反を犯していた場合でも、必ず右折車の過失が否定されるとは言いきれないのが難しいところです。
事故現場が見通しの良い直線道路であるような場合には、右折車のドライバーに課される注意義務も重くなるからです。
過去の裁判例によると、
・どのような状況下で、
・対向直進車がどの程度の速度超過であるか
などという点を考慮して、右折車の過失が認定されているようです。
交通事故を起こしてしまった場合、全ての事件で犯罪が成立するわけではありません。
前述の通り、過失運転致死傷罪など過失犯の場合には、運転者に過失がなければ、犯罪は成立しません。
「自分は十分注意して運転していたし、落ち度はないはず」という方は、法律の専門家である弁護士に話しを聞いてみると良いでしょう。
愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所は、「とりあえず弁護士の話だけ聞いてみたい」という法律相談もお待ちしてます。
弁護士と直接話をすることで、不安が解消されたり、思いもよらない発見があったりします。
交通事故・交通違反事件でお困りの方は、懲役に強い弊所にぜひ一度ご連絡ください。
なお、愛知県警中川警察署に逮捕されている場合、初回接見サービスをお勧めします(初回接見費用:35000円)。