大阪市の危険運転致傷事件で逮捕 勾留の弁護士

2015-07-06

大阪市の危険運転致傷事件で逮捕 勾留の弁護士

Aさんは車線変更を繰り返し、後続車がAさんの車を追い抜くことを妨害しました。
この結果、Aさんは後続車と衝突し、危険運転致傷罪逮捕されました。
現在は、大阪府警大淀警察署勾留されています。
(この事件はフィクションです)

~通行妨害事故の判例~

自動車運転死傷行為処罰法では、危険運転として6項目を法定しています。
法定された危険運転によって、人を負傷させた場合には15年以下の懲役、死亡させた場合は1年以上の有期懲役になります。
今回は中でも、通行妨害による事故の判例をご紹介します。

■東京高判平成16年4月15日
被告人は、自動車を運転中、被害者運転のV車に追い抜かれたことが面白くありませんでした。
被告人は加速してV車を追い抜いて、その前に出た後も、後方からあおってくるA車を前に出さないように走行しました。
その際に、ウインカーを出すことなく車線を変更したため、A車に衝突しました。
A車はその衝撃で対向車に衝突し、対向車の運転手にけがを負わせ、その対向車は歩行者を巻き込み歩行者が死亡しました。

被告人はV車のあおり行為をやめさせようとして、このような行為にでていました。
しかし、裁判所は、
・V車に衝突を避けるためブレーキをかけさせており、V車の安全な通行を妨げることを目的としていたことは明らか
・著しく接近していたV車の直前で進路を変更したものであることが認められる
として危険運転致死傷罪(通行妨害)にあたるとしました。

そして、
・制限速度を30kmも超える高速度で行われたこと
・極めて無謀且つ危険な運転であること
・事故により1名死亡していること
・被告人が事故後逃走し、さらに運転開始直前まで相当量摂取していたこと
などを理由に、被告人の責任は重いものとして、懲役7年に処すると判断しました。

通行妨害をはじめとする危険運転致死傷罪により勾留されたときは、速やかに交通事故・交通違反事件に明るい弁護士にご相談下さい。
勾留を阻止し、早期釈放を勝ち取るためには、事故後の迅速な対応が重要です。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は交通事故・交通違反事件をはじめとする刑事事件専門の法律事務所です。
危険運転致死傷罪等の刑事弁護で評判のいい弁護士が丁寧かつ分かりやすくご対応いたします。
なお、大阪府警大淀警察署に勾留されている場合には、初回接見サービスがおすすめです(初回接見費用:3万4700円)。

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