兵庫県の過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱事件 既遂時期に強い弁護士

2016-09-06

兵庫県の過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱事件 既遂時期に強い弁護士

Aは、呼気1リットルにつき0.15ミリグラム以上のアルコールを身体に保有する状態で、尼崎市昭和通付近道路において、普通乗用自動車を運転し、自動車運転上の注意義務があるのにこれを怠り、Bが運転する原動機付自転車に自車を衝突させて、同人に加療約1か月間を要する傷害を負わせ、直ちに車両の運転を停止して同人を救護する等必要な措置を講じず、かつその事故発生の日時及び場所等法律の定める事項を、直ちに最寄りの警察署の警察官に報告しなかったとして、兵庫県警尼崎南警察署の警察官により通常逮捕されました。
(フィクションです)

~過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪の既遂時期~

今回の事案でAは、過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪のみならず、道路交通法上の救護義務違反の責任も負うことになります。
道路交通法の救護義務違反は不作為犯であって、事故現場からの立ち去りによって直ちに既遂となります。

しかし、過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪は事故現場からの立ち去りにより、即時に既遂となるものではなく、アルコール等の影響の発覚を免れるべき行為をしたといえる程度の行為をした段階で既遂となります。
すなわち、事故現場から離れた後に時間が経過してアルコールなどの濃度に変化が生じ、運転時のアルコールなどの有無又は発覚に影響を与えることができる程度に達した時に既遂となります。
今回の事案でAが仮に現場を立ち去ったとしても、アルコール等の影響の発覚を免れるべき行為をしたといえる程度の行為をしたか否かによって、本罪の未遂・既遂時期が異なることになります。
ただし、現場から立ち去った以上、アルコール等の影響の発覚を免れるべき行為をしたといえる程度の行為をしていないことを証明することは容易ではありません。

ですので、兵庫県の過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱事件を起こした方は、既遂時期に強いあいち刑事事件総合法律事務所弁護士にご相談ください。
(兵庫県警尼崎南警察署の初回接見費用:3万5500円)

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