怖くて事故現場から逃走してしまった事例①

2024-12-04

怖くて事故現場から逃走してしまった事例①

ひき逃げ

けがを負わせてしまったひき逃げ事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

事例

京都市伏見区に住むAさんは、近所のスーパーまで車で買い物に出かけていました。
道中でAさんはVさんを車で轢いてしまったのですが、怖くなって事故現場を去ってしまいました。
幸いなことにVさんは一命をとりとめたものの全治3か月のけがを負ってしまいました。
Vさんから話を訊いた京都府伏見警察署の警察官がAさん宅を訪れ、Aさんを過失運転致傷罪道路交通法違反の疑いで逮捕しました。
(事例はフィクションです。)

過失運転致傷罪

過失運転致傷罪は、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律第5条で「自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、七年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。」と規定されています。

車を運転するうえで必要な注意、例えば周囲の確認などを怠り、事故を起こして人にけがを負わせると過失運転致傷罪が成立します。

過失運転致傷罪の法定刑は7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金です。
人がけがを負うだけでは済まずに亡くなってしまった場合には過失運転致死罪が成立する可能性が高いのですが、過失運転致死罪についても過失運転致傷罪と同様の7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金になります。

ですが、過失運転致傷罪過失運転致死罪では、発生している結果の重さが違いますから、人が亡くなった場合とそうでない場合では、法定刑が同じであっても科される刑罰に差が生じる可能性が高いといえます。

また、過失運転致傷罪の場合には、けがの程度が軽い場合には情状により、刑が免除される場合があります。

今回の事例では、Aさんが車でVさんを轢いてけがを負わせてしまったようです。
Aさんの不注意によって事故を起こし、Vさんにけがを負わせてしまったのであれば、Aさんに過失運転致傷罪が成立する可能性が高いといえるでしょう。

過失運転致傷罪の疑いをかけられたら

過失運転致傷罪の疑いをかけられた場合には、すぐに弁護士に相談をすることをおすすめします。
できる限り早い段階で弁護士に相談をして、被害者への謝罪や賠償を行ったり、有利な事情にはたらく証拠を集めることで不起訴処分執行猶予付き判決を得られる可能性があります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は交通事件に精通した弁護士事務所です。
過失運転致傷罪の疑いをかけられた方、ご家族が逮捕された方は、ぜひ一度、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所ご相談ください。

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