名古屋の危険運転致傷事件で逮捕 実刑判決に強い弁護士
名古屋の危険運転致傷事件で逮捕 実刑判決に強い弁護士
愛知県警中警察署で勾留中のAさんは、危険運転致傷罪の容疑で名古屋地方検察庁で取調べを受けました。
本件事故では被害者が意識不明の重体になっているため、Aさんの刑事責任は重くなるものと考えられました。
Aさんは、警察署に接見に来た弁護士に対して、「実刑判決だけは回避してほしい」と要望しました。
(フィクションです)
~通行妨害類型の危険運転致傷事件~
今回は、通行妨害類型の危険運転致傷事件に関する判例をご紹介したいと思います。
宇都宮地方裁判所平成25年8月22日判決です。
本件は、
「被告人が元交際相手の少女の車両に対してあおり行為をしたところ、少女は恐怖を感じ、何とか逃げようとしたため前方を注視しないまま走行した。
その結果、左方から来た車と衝突する事故を起こし、被害者は重体となった。
被告人は、当然少女が事故を起こしたことに気付いたが、その場から逃走した。」
という事件です。
被告人は、「驚かせてやろう」という軽いいたずらのつもりであおり行為をしたと供述しました。
本件事故で少女の車両と衝突した車両に乗っていた被害者は、頭部を強打した影響で意識不明の重大となったということです。
なお、少女は後方からあおり行為をしているのが、元交際相手の被告人だとは気付いていなかったそうです。
現場から逃走した被告人は、事故後、危険運転致傷及びひき逃げの罪で逮捕されました。
そして、宇都宮地裁で開かれた刑事裁判で、懲役6年の有罪判決を言い渡されました。
~まとめ~
あおり運転が、重大事故・重い刑事責任につながることは、今回ご紹介した判例からも指摘できるところです。
本件の被告人も軽いいたずら心から行った行為が、被害者意識不明・懲役6年の実刑判決という結果につながってしまいました。
絶対に止めてください。
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