愛知の業務上過失致死傷事件で逮捕 執行猶予の弁護士

2015-04-25

愛知の業務上過失致死傷事件で逮捕 執行猶予の弁護士

Aさんは、名古屋市中村区錦通りの路肩に車を停止してから、ドアを開け車から降りるところでした。
ドアを開けた瞬間その横を通ろうとしたバイクと接触し、バイクの運転手は転倒した際に大けがを負いました。
愛知県警中村警察署は、Aさんの過失が事故の原因として、業務上過失致傷の容疑でAさんを書類送検する方針です。
(フィクションです)

~自動車ドアの開扉事故~

道路脇に自動車を駐停車してドアを開けた際、そのわきを通ろうとした原付バイクや自転車、歩行者などと接触する事故がしばしば発生しています。
自動車教習所などで見る講習ビデオでも、繰り返し映像が流され、注意喚起されていますので、脳内に事故の映像が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
こうした事故の中には、被害者が死亡したり、大けがを負ったりするような重大事故もあるようです。

多くのドライバーの方は、自動車を運転中、事故を起こさないように注意深く運転なさっていることと思います。
しかし、自動車を駐停車させた後も慎重に行動しているという方は、それほど多くないかもしれません。
自動車ドアの開扉事故は、少しの注意で十分防げる事故ですので、ぜひ自動車を駐停車した後も用心していただきたいと思います。

さてここからは、このような自動車ドアの開扉事故に関する刑事責任をテーマにブログを書いていきたいと思います。
まずは、ドライバーが自動車のドアを開けた場合の刑事責任についてです。
ドライバーが自動車のドアを開ける場合、この行為は自動車の運転に付随して行われる行為であると評価できます。
よって、ドアの開閉の際には、自動車の運転そのものと同じく、他人の生命や身体などに危害を加えないように注意しなければならない義務があります。
ドライバーによる開扉事故の場合、この注意義務に違反するかどうかが犯罪認定(過失犯認定)のポイントとなります。

法律上、自動車の運転は「業務」にあたると理解されていますので、ドライバーによる開扉事故の場合、業務上過失致死傷罪(刑法211条)が成立することになります。
業務所過失致死傷罪で処罰される場合、法定刑は、5年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金です。

愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所は、執行猶予に強い弁護士事務所です。
自動車のドア開扉事故のケースでも、交通事故・交通違反事件に強い弁護士が全力で依頼者のサポートを行います。
お困りの方は、ぜひ一度弊所の無料法律相談をご利用ください。
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