名古屋の道交法違反事件 無実を証明する弁護士

2015-01-04

名古屋の道交法違反事件 無実を証明する弁護士

Aさんは、信号無視をしたとして道路交通法違反の疑いで起訴されました。
明日、名古屋地方裁判所で初公判が開かれます。
もっとも、Aさんは当初の捜査段階から一貫して容疑を否認しています。

今回は平成25年2月14日の高知地方裁判所判決を参考に事案を作成しました。

~信号無視で無罪判決を獲得した事例~

今回は、単純な信号無視で刑事裁判が行われたケースを紹介します。
具体的な裁判の争点や判決は、後述することとして、まずは信号無視事件に関する基本的な知識について整理したいと思います。

信号無視に関する規定は、道路交通法に定められています。
同法によると、信号無視には、反則金制度の適用があります。
そのため、信号無視のケースでは、反則金(信号無視の場合は9000円)を納付するだけで事件が終了します。
反則金は、行政上の制裁金であり、刑罰として科される罰金とは異なります。
ですから、反則金を納めても前科はつきません。
多くの場合、このような形で事件が終了します。

もっとも、今回取り上げた事件のように信号無視による検挙に不服があるという場合も当然あると思います。
そのようなときには、反則金を納付せず刑事裁判という形で信号無視の事実を争うことができます。
今回の事件は、まさにこのような経緯を経て、開かれた刑事裁判でした。
裁判の争点は、被告人が信号交差点の停止線を超える時点で、すでに信号が赤だったかどうかというところでした。
高知地裁は、目撃者である警察官2名の供述と被告人自身の供述の信用性を、

・事件現場の状況
・現場の交通量
・各車両と停止線との位置関係や距離関係
・被告人車両の走行速度
・被告人が当該事件を刑事裁判で争うことの負担

などに照らして、詳しく検討しました。
その上で、最終的には被告人に無罪判決が言い渡されました。

反則金を納付しないで交通違反の事実を刑事裁判で争う場合、その裁判は通常の裁判と変わりません。
ですから、裁判で有罪判決を受けた場合、当然前科がつくことになります。
そういった意味では、交通違反の事実を刑事裁判で争うことには、それなりのリスクがあることを覚悟しなければなりません。
交通違反で検挙された場合、どのように対応するべきかは、やはり専門家である弁護士の意見を求める方が賢明でしょう。

愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所は、交通事故・交通違反事件の弁護活動にも強い弁護士事務所です。
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