空港で白タクを行い捜査を受けることになった事例②

2025-09-04

空港で白タクを行い捜査を受けることになった事例②タクシー

白タク事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

事例

大阪市北区に住むAさんは小遣い稼ぎのために、国土交通大臣の許可を得ることなく、不特定多数の人を自家用車で空港から観光地やホテルなど客の求めに応じて運送を行い、客から対価を得ていました。
いつも通り、Aさんは客を運送しようと空港に待機していたところ、付近を警備していた警察官から職務質問を受けたことで、Aさんの白タク行為が発覚し、Aさんは道路運送法違反の疑いで捜査を受けることになりました。
(事例はフィクションです。)

不起訴処分

刑事事件では、不起訴処分という処分があります。
不起訴処分はその名の通り、起訴しない処分を指します。
刑事事件では、起訴され有罪になることで、刑罰が科されます。
前科は刑罰が科された履歴のようなものですから、刑罰が科されない場合には前科も付かないことになります。
ですので、不起訴処分を獲得できた場合には、刑罰が科されず、前科も付きません。

以前のコラムで解説したように、白タク行為を行い道路運送法違反で有罪になった場合には、3年以下の拘禁刑若しくは300万円以下の罰金に処し、又はこれを併科されます。(道路運送法第96条1号)

白タク行為を行うと拘禁刑が科されてしまう可能性がありますが、不起訴処分を得ることができれば拘禁刑は科されず、刑務所に収容されることはなくなります。

取調べと供述調書

犯罪の嫌疑をかけられると取調べを受けることになります。
取調べではただ話を聞かれるだけでなく、供述した内容を基に供述調書が作成されます。
この供述調書は重要な証拠となりますから、被疑者の意に反した供述調書を作成されることで起訴されてしまうなど、被疑者にとって不利にはたらく可能性があります。
事前に弁護士と打ち合わせをして取調べ対策を行うことで、被疑者の意に反した供述調書の作成を防げる可能性があります。
ですので、取調べ対策を講じることは、不起訴処分の獲得を目指すうえで重要だといえるでしょう。

検察官への処分交渉

弁護士は検察官に対して処分交渉を行うことができます。
弁護士が被疑者にとって有利にはたらく事情を検察官に訴え不起訴処分を求めることによって、不起訴処分を得られる可能性があります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、無料法律相談を行っています。
刑事事件に精通した弁護士に相談をすることで、不起訴処分の獲得など、より良い結果を得られるかもしれません。
白タクで捜査を受けている方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

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