静岡県で発生した人身事故 略式命令を受けても弁護士

2016-01-29

静岡県で発生した人身事故 略式命令を受けても弁護士

静岡県磐田市の弁護士事務所を訪れたAさんは、過失運転致死罪で略式命令をうけたそうです。
罰金20万円という内容でした。
ただ、Aさんとしては、その内容に納得がいっていません。
なぜなら取調べで話したことは、真実ではなかったからです。
(フィクションです)

~略式命令からの正式裁判~

過失運転致死傷罪のケースでは、略式命令という形で刑罰が科せられることも多いです。
略式命令とは、簡易裁判所が行うもので、法廷での裁判を経ることなく刑罰が決められる手続きです。
略式命令による場合は、100万円以下の罰金又は科料(1万円未満1000円以上の金銭支払)に処せられることになります。

略式命令のメリットは、何といっても手続きが簡便だというところです。
そのため、
・とにかく早く事件処理が終わればいい
・事実について特に争いはない
・罰金くらいならやむを得ない
という方にとっては、望ましい手続きかもしれません。

しかし、略式命令を受けた人の中には、上記のAさんのように処分に不満があるという方もいないわけではありません。
そういった場合に正式な手続きで争うことすらできないというのは、何ともかわいそうな話です。
そこで法律上、略式命令を受けた方には、命令の告知を受けてから14日以内に正式裁判を請求する権利が認められています。
つまり、処分の内容に不満があるなら、正々堂々公開の法廷で争いましょうということです。

ただ、正式裁判を起こす前には、十分に検討することをお勧めします。
それは、以下の理由からです。
・正式裁判には時間がかかる
・私選弁護人を付ければ、罰金以上の費用がかかる
・正式裁判になれば、罰金を支払う以上に、経済的・精神的負担や時間的制約を受ける

どうしても無罪を獲得したいというなら別です。
しかし、そうでないにもかかわらずやみくもに正式裁判に持ち込むのは、決して賢明な判断とは言えません。
もしお悩みであれば、ぜひ交通事故・交通違反事件に精通した弁護士にご相談ください。
(静岡県警磐田警察署の初回接見費用 4万8360円)

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