大阪市の過失運転致死傷事件で逮捕 執行猶予の弁護士

2015-10-11

大阪市の過失運転致死傷事件で逮捕 執行猶予の弁護士

大阪市中央区在住30代男性会社員Aさんは、大阪府警東警察署により過失運転致傷の容疑で逮捕されました。
同署によると、Aさんは、スマートフォンの操作に気をとられてしまい、前方の歩行者に気が付かず、衝突してしまったそうです。
取調べに対し、容疑を認めているそうです。

今回の事件はフィクションです。

~判例の紹介~

札幌地方裁判所 平成26年(わ)第644号、平成27年7月9日判決の判例を紹介します。

【事実の概要】
被告人は、道路において、運転開始前に飲んだ酒の影響により前方注視が困難な状態で、普通乗用自動車を時速約50ないし60キロメートル
で走行させ、もってアルコールの影響により正常な運転が困難な状態で自車を走行させた。
それにより、その頃、同所付近道路において、進路左前方を自車と同一方向に歩行中の被害者女性4名に気付かないまま、同人らに自車左前部
を衝突させ、同人らをはね飛ばして路上に転倒させ、よって、3名を死亡させ、1名に重傷を負わせた。
その後、被告人はそのまま逃げ去った。

【判決】
懲役22年

【量刑の理由】
高校時代からの仲良し4人組であった被害女性らは、海水浴を楽しんだ後、家路に向かう途中、一瞬にして地獄に突き落とされるかのように被告人の危険運転の犠牲となった。
被告人は、4時間半ほど前まで記憶をなくしたり、酔いつぶれて寝てしまうほど酒を飲み続けていたにもかかわらず、運転しても大丈夫な程度に酔いは覚めているなどと甘く考え、しかも、たばこを買いに行くなどという自分の欲求を満たすためだけの全く取るに足りない理由で飲酒運転をした。
スマートフォンの画面を見続けてほとんど前を見ないという被告人の運転は、繰り返すまでもなく、通常では考えられないほど無謀で危険極まりないものである。
これだけの事故を起こしながら、被害女性らの安否を確認せず、道ばたに放置したまま走り去っている。
被害者や遺族の思いは、このような悲惨な事故がいかに多くの人の人生を狂わせ、どれだけ時間が経っても癒すことができない深い傷を与えるものかを物語るものである。
今回の事件は、被害の大きさだけをとってみてもアルコールの影響による危険運転の類型の中で、これまでの例を相当上回る重みがあると考えられる。
しかもひき逃げまでしているのであるから、被告人が被害者や遺族に謝罪していることなどを考えても懲役22年とするのが相当である。

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