名古屋のスピード違反事件で逮捕 前科に強い弁護士

2015-05-02

名古屋のスピード違反事件で逮捕 前科に強い弁護士

Aくん(18歳)は、制限速度時速50キロの一般道において時速約140キロのスピードで自動車を走行させたとして愛知県警中村警察署逮捕されました。
Aくんがスピード違反で検挙されるのは、これで4度目ですが、まだ前科はありませんでした。
事件を受理した家庭裁判所は、名古屋地方検察庁に逆送する方針です。
(フィクションです)

~逆送されると刑事裁判が始まる!!~

家庭裁判所は検察庁から送られてきた少年事件刑事事件相当と判断した場合、その事件を検察庁に送り返す手続を行います。
検察庁に送り、成人の刑事事件と同じように刑事裁判にかけてもらうのです。
この手続きのことを「逆送」と言います。
一度検察庁から家庭裁判所に送られてきた事件を逆に送り返すことから、このように呼ばれています。

さて今回は、「逆送」された後のことについてご紹介したいと思います。
毎年作成されている犯罪白書には、前年度に家庭裁判所が受理した少年事件に関する処理状況のデータなどが掲載されています。
もちろん、検察庁に逆送された事件の処理状況に関するデータも掲載されています。
それらによると、平成25年度に家庭裁判所が受理した少年事件のうち道路交通事件は、20932件でした。
そのうち、スピード違反などの道路交通法違反で逆送された件数は、2357件でした。
この中で起訴されたのは、2290件(うち正式裁判は59件)でした。

日本の刑事裁判における有罪率は99%を超えています。
とすると、上記のデータからは、平成25年度中、少年に前科がついた道路交通法違反事件の件数が2000件以上あったということが言えます。

少年が関与する交通事故・交通違反事件のうち、逆送(検察官送致)の対象になるのは、相当重大な事件や事故です。
例えば、スピード違反事件の場合だと、制限速度を80キロオーバーしたケースで逆送になった事例があります。
また、2012年に京都府亀岡市で多数の児童らを死傷させる人身事故事件を起こした当時18歳の少年も逆送処分後に有罪判決を受けています。

愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所は、少年の前科を回避する弁護活動も承ります。
スピード違反事件などでお悩みの方は、ぜひご相談下さい。
なお、愛知県警中村警察署に逮捕されている場合は、初回接見サービスもおすすめです(初回接見費用:3万3100円)。

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