名古屋の免許証不正取得事件で逮捕 罰金の弁護士

2015-05-12

名古屋の免許証不正取得事件で逮捕 罰金の弁護士

Aさんは、自動車の運転免許証不正取得したとして愛知県警中村警察署逮捕されました。
同署によると、Aさんは他人名義で運転免許試験を受け、合格していたということです。
Aさんの弁護士は、愛知県警中村警察署で行う面会運転免許証不正取得した動機について聞く予定です。
(フィクションです)

~運転免許証の不正取得~

自動車などの運転免許証不正取得した場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられます(道路交通法117条の2の2)。
2013年の道交法改正で罰則が強化されるまでは、1年以下の懲役または30万円以下の罰金とされていました。
運転免許証不正取得の例として、次のものが挙げられます。

■替え玉受験
本人に代わって、他人が本人名義で受験し、運転免許証を不正に取得する方法です。
2009年には、20代男性が従兄弟の男性に替え玉受験を依頼し、不正に運転免許証を取得したという事件が報道されました(2009年1月21日中日新聞など)。

■運転免許証の再交付
無免許者が免許を有する他人を名乗り、他人名義の運転免許証の再交付を受けるケースがあります。
また免許を有する人であっても、免許を紛失したと虚偽の申告をし、運転免許の再交付を受けることは、不正な取得になります(東京高裁判決昭和52年11月9日)。

■他人名義での受験
欠格事由があるため本来運転免許を取得できないはずの者が、他人名義を使用して受験し、運転免許証を取得するケースです。

■不正に運転免許試験の一部免除を受け、運転免許証の交付を受ける方法
例えば、教習所の卒業証明書を偽造し、運転免許試験の技能試験を免除された場合です。
この場合、仮に学科試験をパスし、運転免許証の交付を受けたとしても、それは不正取得にあたることになります。

■カンニング
試験場に解答を持ち込むなどして受験し、不正な手段で運転免許試験に合格した場合です。
2012年には、ワイヤレスホンを通じて解答を教え、不正に運転免許証を取得したとして、中国人の男女4人が逮捕されました(2012年6月22日日経新聞など)。

■運転免許証を買い取る方法
運転免許試験を受けることなく、免許の発給権限を有する者などに謝礼を払って免許証を取得する方法です。

運転免許証不正取得事件の場合、同時に無免許運転の罪に問われるケースもあります。
そうした場合、罰金刑では済まず、懲役刑を科せられる可能性も高まります。
実刑判決を受け刑務所に入る前に、出来るだけ早く交通事故・交通違反に強い弁護士相談した方がよいでしょう。
なお、愛知県警中村警察署に逮捕された場合、初回接見サービスを利用すれば、弁護士を警察署に派遣することができます(費用:3万3100円)。
愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所までお気軽にご相談下さい。

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