名古屋の交通事件専門弁護士 仮眠後の飲酒運転

2014-12-21

名古屋の交通事件専門弁護士 仮眠後の飲酒運転

愛知県警中警察署によるアルコール検査でAさんからは、基準値を超えるアルコールが検出されました。
Aさんの供述によると、Aさんは同僚と酒を飲んだ後、食事をして自車内で30分ほど仮眠をとってから、アルコールの影響が無くなったと思い車を運転したそうです。
愛知県警中警察署は、後日再びAさんを酒気帯び運転の容疑で取り調べる予定です。
(フィクションです)

※今回は、平成20年12月12日の佐賀地裁判決を参考にしました。
 事案の内容などについて、修正を加えてありますが、ご了承ください。

~飲酒後、仮眠をとると・・・~

「飲酒後、数時間仮眠をとってから、車を運転した。もう大丈夫だと思っていた。」
などという法律相談を受けることがあります。
いわゆる飲酒運転事件です。

しかしながら、飲酒後数時間程度休憩しただけでは、アルコールを完全に抜くことは難しいようです。
ある研究によると、体重60キロの人がビール中瓶一本を飲んだ場合、アルコールが体内から消えるまでに約3時間を要するそうです。
とすると、ビール中瓶を二本飲めば、単純計算で約6時間は、アルコールが抜けないということになります。
また、飲酒後仮眠をとった場合、呼気中のアルコール濃度が高くなるという研究結果もあります。
国立病院機構久里浜アルコール症センターによると、飲酒後に仮眠をした人と仮眠をしなかった人の呼気中のアルコール濃度を比較すると、数値に約2倍の差があります。
つまり、飲酒後仮眠をとると、アルコールが抜けるどころか、逆にアルコール濃度を倍増させてしまうのです。

こうした研究結果を裏付ける分析もあります。
NPO法人アルコール薬物問題全国市民協会によると、飲酒運転により職場で懲戒処分を受けたケースの3分の1以上が、仮眠・休息後や翌朝の運転で検挙されています。
飲酒後、いくら仮眠や休息を取っていても、アルコール検査の結果、基準値を超える数値が出れば、酒気帯び運転として処罰の対象になります。
酒気帯び運転は、危険性が高い悪質な犯罪行為です。
絶対にやめましょう。

もっとも、「やむを得ず飲酒運転してしまった」「飲酒後、十分に時間を空けたのに酒気帯び運転で検挙されてしまった」などという場合もあると思います。
そのような場合は、すぐに弁護士にご相談ください。
実際の状況を詳しく伺ったうえで、少しでも刑事処分が軽くなるように弁護活動を行います。

愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所は、刑事事件・少年事件専門の弁護士事務所です。
飲酒運転事件でお困りの方が一日でも早く社会復帰・職場復帰できるよう、日々全力で弁護活動を行っています。
まずは、お電話ください。
お電話の際は、「ブログを見た」とおっしゃっていただけるとスムーズです。

Copyright(c) 2016 弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所 All Rights Reserved.