保険金詐欺のために偽装事故 傷害事件の弁護にも定評がある弁護士

2016-03-04

保険金詐欺のために偽装事故 傷害事件の弁護にも定評がある弁護士

奈良県橿原市在住のAとVは、故意に交通事故を起こして保険金をだまし取ろうと思い立った。
翌日、Aは自分の運転する車を交差点で信号待ちをしているVの自動車に追突させ、交通事故を起こした。

その時、路面が凍結していたため、自動車が勢いよく衝突し、Vは想定よりはるかに思いムチ打ちの傷害を負ってしまい、今も頭痛等の後遺症に苦しんでいる状態である。
Vは、当初軽くぶつかるだけだという話だったのに、話が違うとだんだんと怒りを募らせ、奈良県警橿原警察署に被害届を提出した。
傷害罪の被疑者として逮捕されたAは、Vが承諾したにもかかわらず、逮捕されてしまったことに納得できず、弁護士に不満を打ち明けた。
(フィクションです。)

~被害者の承諾に基づく起こした交通事故~

今回Aは、Vにむち打ちを負わせていますので、AのVに対する行為は、傷害罪に問われることになります。
なお、上記の事案では、過失運転致傷罪は成立しません。
Aは、故意にV運転の車とぶつかり、Vに傷害を負わせているからです。

では、Vが傷害を負うことを承諾していた場合にも、犯罪者として処罰されてしまうのでしょうか。
被害者の承諾がある場合には、原則傷害罪は成立せず、処罰もされません。
なぜなら、行為の違法性が欠けるからです。
違法性とは、概略的にいうと社会的相当性を欠く行為のことをさします。

例えば、医師が開腹手術を行うことは、人体を傷つける行為ですから、生理的機能を害したとして、傷害に当たることになります。
ですが、患者の病気を治すという社会的に正当性が認められる行為ですので、違法性がないと判断されて、犯罪にはなりません。
一方、保険金詐欺目的の傷害行為は、たとえ被害者の承諾があるとしても、到底社会的に相当といえる行為ではありません。
ですので、違法性の存在が肯定されてしまい、傷害罪が成立してしまうのです。

このように犯罪が成立するか否かについての判断には、時に専門的な法律知識が不可欠です。
ですので、刑事事件に関して十分な専門的知識がない弁護士に依頼した場合、十分な弁護を受けられない可能性があります。
犯罪を行ったつもりがないのに逮捕されてお困りの方は、初回無料の法律相談にお越しください。
ご家族が、逮捕されてしまったような場合には面会(接見)にも参ります。
お気軽にご相談ください。
(奈良県橿原警察署への初回接見費用:4万900円)

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